2012年4月12日木曜日

ベクトル上場


長年お世話になっているPR会社のベクトルが上場しました。長年もお世話になっているもハンパじゃない長さとお世話になりっぷりで、最初に出会ったのはこちらもマーケティングも広報も駆け出し、あちらも学生ベンチャーから一皮むけたばかりみたいな10年以上前のことであります。結果的に1年くらい毎日一緒になにかやっている感じだったので、もうどこに転職してもずっとお願いしてきたのですが、まともにバジェットらしいバジェットがあったのは最初の会社だけなので、よくもまあここまで見捨てずに助けてくれたものだと、勝手に感慨深く、勝手に誇らしく思っております。

当初ベクトルのオフィスは青山の雑居ビルにあって、とりあえず組んだ程度のパーテーションで仕切られた会議室で、打ち合わせのたびに外の自販機で買った缶コーヒーを出してもらって打ち合わせしていました。今の赤坂の立派なオフィスはガラスで仕切られていてバーもあって、パーティができそうなレセプションもあって、昔の隣の声が聞こえてきてた打ち合わせスペースとはもうまったく別の会社です。

しかし、社員の皆さんが本当によく働くことだけは昔も今も変わっていません。ベクトルがなにが素晴らしいって、こちらのプランを非常に正確に実現してくれることです。どんな無理難題も、慢性的"明日まで"のお願いにも常に明るく一生懸命なんとか実現してくれます。常に学習して前回よりも確実にスキルアップするので、経験がないとか若いからダメということはなく、むしろ、最近はこちらが年を取ってきたこともあり、若いって素晴らしいとさえ思います。そして、円高でバジェットが削られ、以前はお願いしていた発注先との細かいやりとりなどホントめんどくさいことを自分でやるように多少努力しているので、彼らのありがたみが身にしみておる次第です。

先日上場を発表したFacebookも始まりは学生ベンチャーみたいなもので、在庫を持たず、ソフトウエア/エンジニアリングで上場するわけですが、ベクトルも社員のアタマと根性、言い換えると人というソフトウエアで、しかも広報という評価軸の定まらない業種で上場するわけですから、ある意味Facebookの上場よりインパクトがあります。マーケティングやメディアや広報というものの概念がどんどん変わって、歴史や伝統、オレ様スタイルオヤジの存在価値が薄い昨今、ベクトルのように若くて柔軟な会社がこうして一定の成功をおさめていることは非常に象徴的です。

上場したのでこれからはあまり無理が言えなくなってしまうなと思っていたところ、役員の方がこれまで通りで構わないということだったのでw、これからもますますよろしくお願いします。

おめでとう!

2012年4月2日月曜日

サプライズパーティ


いやはや、こんなにうまくいくとは思いませんでした。構想2ヶ月、準備2週間、イベレジのあやちゃん、おかちょく、ゆーすけの多大なるサポートと、ファイヤーキングカフェの相変わらずの素晴らしいオペレーションと、参加してくださった皆さんの知的社交的レベルの高さのおかげで、村上憲郎さんお誕生日サプライズパーティは大成功でした。皆さん、ありがとうございました。

村上憲郎さんのGoogle Japan 社長時代、私は広報として大変お世話になりました。お世話になった人はたくさんいると思いますが、私ほどお世話になった人もそういないと思います。マイクロソフトで、"上司は使うもの" ということを身につけてしまった私は、席が近いことをいいことに、(レポートライン的には上司ではなかった)村上さんに、面倒なことをちゃっかりたびたびお願いしていました。よく仕事を振るので、"振り袖姫" とあだ名をつけられていました。途中でお病気をされて、その前後で私は退職して、年に1−2度、お話する程度だったのですが、すっかりお元気になられて、Googleを退任されてからもすっかりお元気でご活躍なので、一度みんなで会えたらいいなーと思っていました。

で、どうせ会うなら、会いたい人はたくさんいるだろうと思い、村上さんを通じて村上さんのお仲間が集えばそりゃ楽しいだろうと思い、今回の企画に至ったわけであります。数人のGoogleのメンバーとお誕生日にお食事しましょう、3月のアタマに京都で食事をご一緒したのをみんなうらやましがっています、ということでお誘いしており、そのとおり、6時半からGoogleのメンバーでファイヤーキングの2−3軒隣のおでんやで食事してたのであります。何とも偶然に都合よく、席がいっぱい+予定外のメンバーが参加して、もう座れないのですぐそこの店に移動しましょう、ということで移動してみたら、サプライズ! というわけだったのでした。あまりの驚きぶりに、こちらが驚いたくらいです。大成功。

知的な大人の集まりで、これまた村上さんのお人柄。飲んで食べてよくしゃべって、アジェンダには皆さんパッと参加してくださり、大変盛り上がりました。 集計してみたらなぜか赤字になりかけていたところ、パーティ後に残ったGoogler, ex-Googler のご寄付のおかげで、なんとかサバイブ。こちらもありがとうございました。

さて、今日から新年度。楽しい締めくくりを胸に、頑張りましょう。


2012年2月10日金曜日

記者会見


企業とメディア(またはメディアを通した顧客や市場)とのコミュニケーションツールは非常に多様化してきて、案件や相手に応じた対応が求められていますが、広報にとって、記者会見は表舞台としてはもっとも重要でインパクトのあるコミュニケーションであることは変わりない。会見のスタイルも企業の文化や状況を表現するし、社内から見ても会見上手なエグゼクティブは頼もしいし、会見で失敗したら間違いなくスカタンに言われています。

20代の頃の7-8年は、メディア側にいて、多くの記者会見に出席しました。いまとなって活かしている勉強になった記者会見がいくつもあります。

当時のJALは広報の社員が受付をしていました。社員なので普段おつきあいしている記者さんの名前がわかります。その場でこんにちわ、お久しぶりですねーなどと話して席に案内する。人員に余裕がないとできませんが、素晴らしいと思いました。

トヨタの会見も圧巻でした。ホテルの宴会場にドンとクルマが入れてあって、世の中にこんなに記者さんがいるのかと思うほどの人がいて、やー、すごい人だったよーというのが一つのメッセージになります。エグゼクティブのスピーチに、" これからも、トヨタは自動車事故ゼロの社会を目指して、xxxxx " と、社是というか、売り上げナンボというより、企業がどう社会に貢献したいのかのメッセージがすごく印象に残りました。

エスティ ローダーの広報のトップは私が広報人として最も尊敬する鈴木ハル子さんが長年務めていらっしゃって、発表会はいつも素敵なスペースで、高級化粧品にふさわしい優雅な雰囲気が演出されていました。お土産がいつもゴージャスで、これは、ローダー夫人の" Empty Handsでお客様を帰してはいけません" というご方針が継承されているのだそうです。

一方で、会見というよりはプレス向けのパーティでしたが、お預かりしていたコートのラックが壊れて倒れて、バッグもコートも番号札もバラバラになり、会場を出るのに4時間かかったパーティがありました。翌日広報の皆さんは参加者皆さんにお詫びに出向いて回ったそうでありますので、その対応も勉強にはなりますが、いまでもコートと荷物をどうするかをまず考えます。そのパーティの話もしつこく代理店さんや会社の若者に話します。どんな会見もパーティも台無しになります。

広報の最初の経験はマイクロソフトでした。会社に入って2週間でウイルスに関連したクライシスを体験しました。当然失敗して、会社に大損害を与えました。出版社で自分は仕事がものすごくできると思ってたのですが、この会社の9割以上が自分よりもアタマのいい人の集団だということに気づきました。この会社には自分がしゃべらずとも自分以上によく話せて、しかもプレゼンテーションソフトの会社なのでプレゼンがうまいひとがたくさんいました。会社のなかであいつはプレゼンがうまいとかヘタとかが会話の中に普通にあって、プレゼンがヘタなひとで仕事ができるひとはあまりいないような気がしました。
当時はPCといえばWindowsだったから、社会への責任感みたなものも社員はとても強く持っていたと思います。いいニュースのインパクトも派手だけど、問題が起きた時のバッシングもハンパじゃない。なので、製品が出た時だけ会見するんじゃなくて、日頃からこれと言ったニュースがなくても定期的な勉強会を開こうという動きにしたのは、友人もある現広報部長の功績だと思います。

グーグルも衝撃的でした。なんて簡素なんでしょうw 入社した当初は、もともと会見が好きじゃなかったのかもしれません。少人数でラウンドテーブルを社内の会議室でさくっとやったり、部数やリーチは小さくでもTechメディアを非常に大切にしていました。正直私はあんまり理解できなかった。でも、グーグルは技術の会社だから、やはり技術者たちが触れる媒体にきちんとフェアな情報が載っていないとやはりダメなんだと後になってすごく理解しました。
それでもグーグルがものすごく伸びた時期だったから、あらゆるメディアであらゆる経験をさせてもらいました。

マイクロソフトの月例勉強会と、総理大臣の毎日のぶら下がりをアレンジして、毎週の定例記者会見というのをやっていました。毎週なんて続かないとかリソースを食うとか色々言われたんだけど、とにかくひとりで毎日のようにラウンチがあるので、記者さんとのコミュニケーションの時間がない。なので、毎週この時間に会社に来ていただければ、担当者もいるし、ご自由にぶら下がってお話ください、という会にしました。ランチも出した。それまでグーグルは配布物をしなかったけど、関連資料も配ることにしました。広報側としてよかったのは、そこではカジュアルにコミュニケーションできるので、記者さんの名前も覚えられるし、だいたいどんな角度で質問するかが個別にわかるので、こちらも相手を知るのにいい場所であるということです。(現在は広報も複数いて、十分なビジビリティなのでやってないと思います)

YouTubeをグーグルが買収して、YouTubeに関連した記者会見を何度もやりました。いまではこんなにメジャーになって陰ながら感慨深いですが、当時は著作権問題に関連してまったく笑えない状況でした。YouTubeをやる前は、国内の企業がGoogleとなにかすることの広報は、あまりGoogle側のメリットをよく見いだせてなかったのです。担当者はパートナーに広報約束しちゃってて、立派なプレスリリースができあがっている、Googleのビジネスは基本的にパートナーありきだから、全部やってたらきりがないと。しかし、YouTubeの広報については国内のパートナーさんに非常に助けられました。日本語話せない外国人が日本人の奥さんのおかげで街の人とコミュニケーションできた、という感じで、そういえば、マイクロソフトもどっかの大学が何かを採用しましたとかやってたなーと後になって思い出しました。

テスラに入って、やはりトヨタさんやパナソニックさんに大きなサポートをいただいています。ITのときと違って業界に歴史があるので、記者さんとのコミュニケーションもお約束が結構あります。最初の会見ではあきらかにスペースに対してご来場が多いと思ったので、最初から椅子なしでやりました。クルマの会見で椅子なしというのはまあ、ありえないそうでw。ジャーナリストのかたは基本クルマで移動されるので駐車場があるところでやったほうがいいとか、もろもろひとこと届けておいた方がいいこととか、ご出資もいただいてさらにアドバイスもいただいているというw 

で、今日の記者会見は椅子を入れました(自慢)。米国で会見をするというので、ウェブキャストで中継してくれと頼んで、同時通訳を入れてショールームでウェブ会見となりました。諸先輩はネットつながらなかったらどうするんだと、リスク高すぎるということでしたが、思い切ってやってみて、非常によかったと思います。
課題は同時通訳。機材のお金が本当に高い。続けていくにはここの解決が必要だと思います。あと、One Way じゃなくて、こちらから質問できるような回線にできるようにしたいです。これは次回の(予算的)課題。

写真は記者会見の3種の神器 --- 資料、コーヒーまたはお茶(両方準備が必要)、軽食。


2011年12月7日水曜日

PRのPR

大手の広告代理店を辞めて、PR業界に転じる若い女性のコラムが一瞬話題になった。PRみたいな裏方商売に一部では昨今スポットライトがあたっているようでうれしい限り。人材不足と言われるPR業界に、他業種から若い人が(しかも大手企業を辞めて)チャレンジしようとしているのだから、少なくともすでにPRに従事しているひと(さらにガールじゃないひと)は、本来、PRの仕事の一部である人やモノが世に出ることをサポートする役割であるを思い出して、新しい(しかも若い)人を応援するべきであると思う。

しかしながら、その話題の延長で発見したマーケティング会社(PR会社?)の企業サイトが、実に興味深い。前回のポストに一部かぶるが、戦略PR、WEB PR、トレンドブログ、ソーシャルメディアマーケティングと、PRトレンドの最先端キーワードが満載だ。膨大に抱えるブロガーから最適なブロガーを抽出して、サンプルや体験を提供し、ブログでレポートしてもらい、そのブログをコンテンツとして2次利用することもできるそうだ。媒体が少なくなってきている今、顧客とのコンタクトポイントをウェブ上に多く持たせるという点では非常にニーズの高いサービスなのだろう。

興味深いのは、その企業を活用した企業名や企業ロゴ、かなり大手の企業がそこに実績として掲載されていることだ。PR会社、しいてはそれを提供した企業が " こんな話題作りをしました" "あの製品がうまくいったのはこういうからくりです"と公言していることになる。こういうことは、インハウスのPRは非常にやりにくい(と思う)。少なくとも、"この技術がすばらしい"とか"自社の哲学に基づいて作りました" とかPRしている脇や後で、こんなからくりでした、は、当事者としては言いづらい。ユーザー側に立ってこういうロゴ群を見てしまうと、そこに掲載されている企業のどの製品がこの手の意図的な話題作りのもとで話題になったのか、いらぬ興味がわいてくる。この会社は、その事例のページは、"マーケティング"と明記しているし、広告換算で自社の仕事の評価を掲載しているわけだから、それが問題だということではまったくないのだけど、この手のアプローチってやっぱり広告なんだろうなと思う(メディアのスペースを買っているわけではなさそうので、そこは微妙)。

そういう意味では、マーケティングやPRに限らず、世の中気分がオープン&ソーシャルだ。私、いまここにいます! いまからこれ食べます! このテレビ見てます! と同じように、あのニュースのネタはこんな風に作りました! 

インハウスの広報は、言いたいことより言えないことのほうが圧倒的に多い。言いたいことを言うよりも、市場の声を聞いたり、言わなければいけないことを言うことの方が圧倒的に責任が重い。長くやっていればいるほど、なかなかこのマインドセットを変えるのは難しい。

しかし、時代は常に流れ、メディアも変わり、受けても変わる。時代の流れにのった新しい感性のひとたちで、新しい手法を自由に生み出して行ってくれることに期待&注目しています。

2011年11月28日月曜日

驚愕の高校時代

週末の疲れを吹っ飛ばす今朝の散歩道中。渋谷のスタバでわんこを外で待たせて1杯。

"あのー、あっちゃんじゃない?" ...お隣のレディに話しかけられて朝から脳フル回転、うー、だれだっけ.... 昨今、私をあっちゃんと呼ぶ人はヨガの先生と竹林さんしかいない。MS時代の友人はぼんちゃん、グーグル以降社内外みんなあつこさん、ということは、学生時代??? 

こちらの困惑した状況は伝わってないのか構うことないのか、レディは確信を持っている。"いやー、全然変わらないねー!テレビで見たことあるよー。"

こちらも名前は思い出せなくても平気で話せる職業病。" 懐かしー!最近どうしてるの?" 相手がしゃべればなにか思い出せるはず。"普通〜。大学卒業して、xxx商事に勤めて、社内結婚して、いま主婦。自宅で英語教室やってるの。今日はお友達とネイル" ... あー。アタシもその予定でした。女子大の学費もお稽古ごとのお月謝も活かされることなくすべてムダに... お父さんごめんなさい...

"そういえばさ、あっちゃんって、いるところだけ教科書やぶって学校持ってきてたよね。ノートなしでその教科書に全部書き込んでてさー、試験終わると捨ててたよね"

え???

試験の前になってノート交換すると、毎回教科書の切れ端が回ってきたもんね、アハハ! 

え???

授業の最後に先生がなにか質問ありますか? って言うと 今日の授業の要点はなんですか?って質問してたよ。で、それがその教科書に書いてあった。<要点>って。

えええ???? 

あとさー、クラスでお財布盗難事件あったじゃん、あのときアタシたちのグループみんななくなったのに、あっちゃんは、アタシは平気って言う理由が、"お財布もって歩かないから" って。お札と小銭と定期、スカートのポケットにじゃらじゃらっって。

... そ、そんなことよく覚えてるね。

自宅で英語教室やってるんだけど、生徒さんにとにかく教科書をよく勉強するように言ってるの。たまたまあっちゃんテレビで見たときに、なんか教科書やぶってきてたの思い出して、生徒さんにその話するの。教科書の必要なところだけ勉強してるだけで、先生のお友達は海外のいい会社で働いてるよって言うと結構ウケる。

恐縮です...

朝からびっくり、ひどい高校生だ。記憶にないけど、いまの自分から想像するにさもありなん。いまも出張や旅行もいかに荷物減らすかに命がけ。かばんが大きいことが大嫌い。高校って授業多いから考えたら教科書やノートそれぞれに持っていくの大変なんじゃないかと。うすーい記憶を呼び起こすと教科書をおきっぱなしにして帰ってはいけない指令みたいなのが出て、自分なりに考えたのではないかと... 今だったらまとめてスキャンしてiPadで持っていったりするのかな。手書き入力でメモとかw 教科書もクラウド時代。

待ち合わせしていたレディのネイル友達がいらっしゃり、携帯の番号だけあわてて交換して、お名前ゲット。高校の同級生、3年間同じクラス。

人生、色々。

2011年11月25日金曜日

xx PR

元来、xxx とは、という定義づけ議論が苦手だし、それを生業にしている知り合いもいるので発言は控えてきたけど、学習院の藤代先生のツイッターで興味深いポストがあったので便乗して書いてみる。

ここ数年のPR業界はxxxPRというのが流行っているみたいだ。少し前は戦略PR、最近はソーシャルPR。私はどちらにも乗れてないし、乗る気がない。古いってことかも。--- 結構。

PRなんて戦略的で当たり前なので、その前に改めて戦略とつけることは私にとってはちょっと恥ずかしい。PRエージェントのプレゼンを受けるときに、<戦略的提案>というスライドがあったらそれだけでもう気分は終了だ。PRの仕事のなかには流し仕事や単なる作業もたくさんありますが、お金払って時間使って出してもらう提案は、戦略的で当たり前です。世間で言うところの戦略的PRの詳細は知らないけど、もうそのワーディングセンスがアウトだ。私にとっては、です、念のため。

藤代先生の面白いポストを勝手ながらコピー(11月21日)。


"学習院のメディアリテラシーの講義で、ソーシャルメディアとPRについて扱ったら、複数のフィードバックシートに、口コミづくり(まずいやつ)のアルバイト経験ありとの記述。何も知らないから仕方ないとはいえ、対応は考えねば。WOMJとして大学生向けのプログラムも検討したいなあ" 

私個人としては、これ、マーケティングがマーケティング活動としてやるならOKで、企業の広報が広報活動としてやるならNGだと思う。さらに言うなら、ソーシャルメディアのように企業が直接ユーザーとコミュニケーションするものはマーケティングや製品担当以外のひとにやってもらって、広報としてははそれと一線を画していたいとずっと思っている。さらに言えばマーケティングと広報はやはり別がよいと思う。これは、マーケティングとはナントカで、広報とはナントカだという定義づけの問題ではなく、企業としてのオポチュニティの最大化とリスクの視点で以前からずっと思っていることだ。

マーケティングの人の多くは、話題を作る、製品を売る、そのための調査や企画、宣伝などのコミュニケーションのプレイヤーだ。なので、口コミ作りのバイトを採用するのも社会倫理に外れてなくてその企業で問題が起きた時の責任を取れるならよいと思う。例えば新球団の開幕戦、お客さんががらがらだとかっこわるいから、地元の野球チームを招待して席を埋める、これ、だめなんですかね。私がマーケティング担当ならやると思う。

しかし、広報のモラルとしてはやらない。球団事情でやったとしても気分はかなり厳しいだろう。観客動員数字の発表の必要があれば、チケット販売できてくださった数字と招待した数字を分けて発表するなどすると思う。モノを売ることに貢献することや話題作りももちろん大切な役割だけど、企業とコンシューマとの距離感というか、社会性とか企業の説明責任とかリスクの軽減とかのほうが必要なセンスだと思う。

情報発信者である企業(や個人)とコンシューマとの距離感という視点で言うと、記者や媒体のような第3者に発信してもらうということは、私にとって非常に重要だ。いいことばかり書かれるわけではない。媒体もいまやいろんな媒体があって、間違って書かれる、トーンが気に入らない、確認不足などが続くと、もう直接発信できるブログやソーシャルメディアがいいよね、となりがちだが、飲み屋でオレってすごいと大口たたいているオトコがまったくすごく見えないように、自分ですごいと言ったところで、へー、で終わりだ。競合や他業種も含め色々取材している記者さんになんとかコミュニケーションをとって、その第3者の目を通して、その先の読者にとって有益な情報として発信してもらわねばならない。広告費に換算するといくらだとか、いいね!が何個ついたとかではなく(マーケティングの指標としてはとてもよいと思う。念のため)、どれだけその記事によって世論に影響したか、そのネタを上手に提供できたかが自分的広報満足度。ソーシャルメディアは、その記事が引用されて人々の関心の喚起度合いを見るツールとしては便利だなと思うと思うけど、ソーシャルメディアで直接発信をするのはPR的ではくマーケティング的なアプローチの方がよいのではないかと思う。オリンパスはすばらしいカメラの情報が出ているFBページで、昨今お騒がせしてすみません、って話をするのかと言えばしないだろう。ツイッターは情報発信ツールとしては広報的にも便利だけど、意見や思想を展開するにはちょっとリスクが高い気がする。

以前、検索エンジンの会社がPPP( Pay Per Post) で問題になって、私も従業員としてその場にいたわけですが、あれは検索エンジンの会社がやったからダメなのであって、そして現行のネットの検索モラルで言うとダメなわけですが、普通の企業がマーケティングアクションとして考えそうなこととしては別にダメじゃない。ただ広報的には、お金払ってまで昨日までウチの会社のこと知らなかった人にどうして情報をばらまいてもらいたいのかと思うと思う。

ま、結局やりたくないってことを言ってるわけですがw。あとまだまだジャーナリストの力を信じているし、トラディショナルメディアの再生に期待している。長年どこでもひとりでやってるもので接待もせず何もご提供することなく雑なコミュニケーションで失礼していますが、ネタはよいものをご提供することお約束しますので、よろしく。。。ってなんか言い訳のポストになっちゃいました。お会いしたこともないのに勝手に引用しておきながらすみません>藤代先生。

2011年11月20日日曜日

TPP問題のこと。


ななこネタがあるころはそれなりのブログだったのですが、昨今、どこ行って何食って何遊んだかしか書いてないと指摘されたので、多少考えていることも書いてみる。

とろい、とか、どんくさい、とか何かと平仮名っぽい現政権。支持率ゼロの国民新党党首亀井静香がちょっとまともなことを言っている。「民主党の悪いところはできもしないことをやると言って不必要に国民を不安にさせている」いやー、初めて同意しました。我々有権者も悪かった。どのみちどの政党でも大差ないのだから、新しい政党になにかチャレンジさせるなら、バブル期のような調子のいいときにさせるべきであって、今のように大変な時期にわざわざ政権新人に権限を与えるべきではなかった。これは有権者が学習すべき点。個人的にはもうEXLIE が内閣になってあのひな壇で写真撮影しているほうがマシなんじゃないのかと思う。全員イケメン、支持率高い、若くてやる気十分。

TPP問題には個人的に強い関心を持っている。個人的には参加賛成だし、むやみに反対しているおじいさん政治家はもう縁側でちゃぶ台ひっくり返してればいいと思うんだけど、今の政権に諸外国との交渉能力があると思えないという理由で、とりあえず今は止めといた方がいいんじゃないかと思う。わかりやすく米問題で言うと、アメリカでざっくり1俵3000円の米が入ってくると現状1万4000円で作っている日本のお米は価格競争で負けるという話になっていますが、日本に住んでいる私は安いからと言ってわざわざ海外から来る美味しいかどうかわからないお米は今更買わないです。親にも食べさせたくないです。秋には、さすが新米、うまいねーと半泣きしながら朝ご飯を食べたいです。まー、あと、これだけ出張が多いと移動で受けるストレスは理解しているつもりで、それは食品も同じで、できるだけ地のものを添加物なしに食べた方がいいと思うわけです。昨今、アボカド以外、外国産品はほとんど食べてないつもりです。

自動車産業に関わる者としては、円高や関税は解決すべき問題で積極介入または参加に賛成ですし、お米のことで言えば食費が安くなれば生活費が安くなって、各家庭、子供をもう一人と思う夫婦も出てくると思うので、よいことだと思います。友人で男の子4人の家庭がありますが、彼らが1回で買い物する食材は、私の1ヶ月分。量が幸せの年齢のときは、10キロ8000円とかのコシヒカリの必要はないわけで、やはり都合に応じて消費者が選択できることが望ましいでしょう。私たち(たちって他に誰だ)のようにいい年をしてお気楽ポンチな者どもは、贅沢病に任せて値段に関わらず国産のおいしい農産物を買い続けます。そのためにも頑張って働き続けます。

なので農家の皆さんには政府がどう出ようと美味しいお米や野菜を市場に出していただける工夫をご自身でなんとかお願いしたいと思います。補助金出しますって簡単に言いますが、元は税金でっせ。すでに結構払ってますって。しかも自動天引き。

とりあえず現政権はこれについてもうなにもしなくてよい気がします。じっとしていることも能力の一つです。なにかできるのであれば原発問題さっさと片付けて米どころの米がだれもが不安なく食べられるようにしてください。

とはいえ、今週は福島>仙台。うまい米食べるぜい。