2013年3月29日金曜日

NAVER じゃないけど、今日のハナちゃんまとめ



先代ななこの逝去から3ヶ月も経たずして、私はハナコと出会いました。

Google のテクノロジーはすばらしく、Gmailのアドセンス広告にはペットロスとか保護犬の情報を表示しまくられ、ふとした拍子に見つけた保護犬「黒柴のさくらちゃん」に会いに埼玉まで行ったのであります。

NPOなどに保護されている犬の一部、施設によっては多くが、預かりさんと言われるボランティアの家庭で預かられており、「黒柴のさくらちゃん」も地元のトリミングサロンに預かられていました。なんでも河原を歩いていたところを保護したそうで、柴犬らしいしっぽは切断されており、目も片目が変色していました。大小10匹くらいの犬がひとまとめにされていて、さくらちゃんはその群れに入れず奥の方で怪訝な顔でこちらを見ていました。

預かりさんに、都心に住んでいらっしゃるようだが、犬を飼う環境は大丈夫ですか、と聞かれて、(ここよりはマシですと言わずに)大丈夫だと思います(笑顔)、家の裏は東大で散歩は毎日最高学府の庭でします、お水は水道ではなくミネラルウォーターのサーバーから飲みます、毎月スパに出して手入れもします、家は1フロアしかないので、吠えても走ってもあまり気にする必要はありません、など、面接試験のような答えをすると、顔はかわいいけど、突然暴れて吠えたり噛んだりするので、これまでも引き取られては突っ返されの繰り返しだったので、突っ返すくらいなら持って行かないでください、と。毛も真っ黒じゃなくて季節によっては茶や白が出てきます。

その程度のことで突っ返す原因になるのかと思いつつ、そこのサロンはあと1ヶ月で取り壊すので、1ヶ月以内に引き取り手がない犬は保健所に届けることになるかもしれないというのです。迷いつつも、ななこのときと同じようになんとなく後に引けずに譲り受けることにしてしまいました。柴犬は特に成犬になってから人になつくのは難しいと言われていますが、実は先代ななこも成犬になってからもらってその後すごく仲良くなったので、まあなんとかなる気がしていました。

捨てられてごちゃ混ぜにされたつらい日々とさようなら。名前も「はなこ」に変えて、東京のグラウンドとバーで楽しく過ごそうね、と迎えられたハナ。

しかしその警戒心たるや私の想像をはるかに上回っていました。まず家の中に入ってこない。玄関の扉の四つ角に腰をつけて、家の中をじっと見ていて、ごはんですら私がいるときは食べず、出かけている間に食べているようでした。おやつをあげてもななこのように素直に食べず、加えて下に置いてなんども匂って食べるありさまで、近寄ると、うー、うー、とまったくかわいげのない声でうなるのでした。

あー、ななこをもらったときはうっとうしいほどなついてホントにかわいかったのに、なんだよ、かわいくないなーと思いつつ、まず病院に連れて行って念のため健康診断。診断中、ななこでは見たことのない暴れっぷり。さらに目は変色でなくて緑内障、耳のできものはおできじゃなくて癌、太り過ぎで心臓から変な音がして、肝臓にも異常数値が見られるとのことで、お医者さんにも「だからしばらくは止めなさいって言ったでしょ。寂しくて勢いでもらうと後が大変ですよ」と言われてしまいました。捨てられて保護された犬はそれなりに理由があって、しかも長い施設生活のストレスで病気になったり凶暴になったりするケースが多いそうで。とりあえず食事を減らして散歩をたっぷり。確かに太り過ぎです。

当時のはなこ。オオカミみたいです。

それにしてもまともにしつけられた様子がありません。まっすぐお散歩できない、ほかの犬にいちいちかまう、おしっこは止まってできない、生えている草を食べる。この上原あたりを散歩するのに恥ずかしいではありませんか、ったく。やさしいママに迎えられたはずが、食事を減らされ、何時間も散歩させられ、まっすぐ歩けだの、草を食べるなだの自由を奪われ、想定外のスパルタに混乱するハナ。そして事件が起きました。長距離の散歩に耐えきれず座り込んで歩かなくなり、やさしくもう少しがんばろうねと近寄った瞬間、油断していました、河原でほとんど野犬化していたと思われるおなかのすいたハナは、野良猫を見つけると猛ダッシュ。追いかけて食べようとしているとしか思えない勢いで、私は引きずられるようにしばらく走って、結局転んで猛犬は獲物をめがけてどこかに行ってしまいました。はなー、はなーと叫び続けて探すも昨日今日つけられた名前に反応するわけがありません。黒柴見ませんでしたか、黒柴見ませんでしたかと探しまわり、ようやく民家のスライド式の玄関に頭を突っ込んで、太り過ぎのおかげでお腹が抜けなくなってもがいているハナを見つけました。

さんざん走って叱りつけたので、喉が渇いた私はいつものとおりファイヤーキングでビールを飲もうと、油断してこの猛犬を連れて行ってしまい、さらに事件は起きました。ファイヤーキングの誰をも美しく見せる証明は、この猛犬もかわいく見せてしまい、ななこのときと同じように、お客さんがかわいいね、かわいいね、となでなでして通るわけです。このセレブ感に慣れていないハナは、次第になでようとする人に吠えだしました。そして吠えちゃダメと口を叩いた瞬間。。。血がふきあげてしたたるほど出ました。流血事件として目の前の交番に行って救急車を呼んで緊急手術です。 --- 続く