2014年2月22日土曜日

それぞれの働く道。


バブル全盛期、だれでも一流企業に就職できると言われた時代に、大学を卒業して家事手伝いに毛が生えた程度の私が、運良く老舗かつ一流の出版社のバイト嬢にスカウトされたことに始まり、勢いと運で20年以上働いているわけだけど、どんなになにがうまくいってもいかなくても、独立するとか起業するとかいう根性はもちろん、発想すらないまま今日に至っている。

考えただけでもめんどくさい。
大きな会社に勤めていれば、鉛筆や紙は会社にあるもので、ステキ外資に行けば食べ物も飲み物もタダだし、社会人としてやらなきゃいけない面倒な手続き、保険とか税金とか全部総務のお姉さんがやってくれる。どんな小さな会社だとしても、雇われている間は給料はもらえるものであって、払うものではない。しかし、個人事業主も含め経営する側になれば、給料をもらえるかより払えるかの心配をしなくてはいけない。役所との手続きとか銀行や投資家とのやりとりとか、そんなことやるくらいなら会社で多少のことを我慢する方がよほどラクな気がする。

グーグル時代の同僚だった佐々木大輔さん(以下、だいちゃん。写真左下)が、去年、freeeという会社(CFOという社名で起業したけどfreeeというプロダクト名が先行して広がったので後日さっくり変更)を起業して、個人事業主や中小企業の方々の、そういうお金の面倒をソフトウエアで解決しますってサービスをやっている。しかもクラウドです。オンラインです。つまり初期投資ほぼゼロです。アタマが緻密で面倒なことと効率の悪いことが嫌いだけど親切なだいちゃんのパーソナリティを反映して、プロダクトも面倒くさくなく作業効率のいいことが前提となっているようです。しかも知らない間にGood Design Award2013をもらっとる!

しかしなにが素晴らしいってだいちゃんの起業っぷりだ。二人で始めて、社員番号1番は元無職31歳経験なし根性あり(写真左上)、グーグルで7年選手のUXデザイナーを誘拐する(写真左中)など要所は業界のベテランを配置して、面白い新卒とかインターンを採用して馬力をあげている。広報もどこかいい代理店を紹介してほしいというので、経験はなくてもよいからアタマのいい若い子を社員で採用したほうがよいとアドバイスしたら、元インターンをコンバート(写真右。私によりトレーニング済み)。わずか1年半で従業員総勢30人に増員(2014年2月時点)。小さいマンションで始めたオフィスも当然引っ越し。応援してくれる人や一緒に働いてくれるひとを増やしながら、すごい勢いで進化しつつ、家賃払って税金払って30人の給料払うってすごいな、ホント。

freeeの後に起業した社長(写真中)も参加して、だいちゃんたちからfreee起業後のあれこれを聞きつつ、プロダクトへの熱意など聞きつつ、深酒。それでもまったく起業独立に興味が持てない私。プレッシャーのキツイ社長の下でマゾに働く方がラクだと思ってしまう私。私は給料払う側でなくもらう側の道を究めよう。成果を出して給料をたくさんもらおう。

そしてできるだけ長く私的贅沢な生活ができますように(もはや自力)。