2014年4月8日火曜日

春のサンタさん



二子玉に行ったら緑のサンタさんがいて、二子玉ファミリーと写真を撮ってコーヒーの試飲ができる、というイベントをやっていました。試飲イベントというよりは、オチとして、クリスマスだけじゃなくて、普段から感謝を贈りましょう、という気分を醸成するのがサンタさんのロール。題して「春のサンタさん」。♪こーひーぎふとはえいじーえふ♪のサウンドロゴがワタシ的には強烈なAGFのイベントです。

思えば、日本は、というか、私は贈り物文化に囲まれて育ちました。
子供の頃は、6月の中旬になるとおそうめんと水ようかんが台所に積み重なっていて、お歳暮の時期にはハムとかカニ缶、ヨックモックやコーヒーが大量に届いていました。父の仕事の部署に、お中元やお歳暮の量と質は左右されていて、いいときはいいけど、イマイチのときは、xxx さんのお宅からは届かなくなったわねー、とか、おじいちゃんがxxx の常務のときは、お歳暮で松茸ばっかり届いて、もうママ、松茸は食べあきちゃったわ、といらんことを母が言って空気が悪くなるということがときどきありました。

しかし、頂き物を食べるときに、これは、どちらのどなたからいただいたのよ、的な会話が食卓に必ずのぼり、この前、xxx 会でお会いしたときにちょっとおやせになってたけど大丈夫かしらね、とか、なにかしら頂き物を通して、だれかについて話すという行為が発生します。さらに母にはお礼状書きという仕事があり、毎年同じじゃ能がないということで、結構悩ましい作業だったようであります。

いただくほうもさることながら、連休があけると、お中元買いに行くからとデパートに行くのが普通で、中学生くらいになると、アナタも伝票、書いてちょうだい、となって、あれ、去年はxxxさんのところにノリ贈ってたのに、今年はカニ缶なんだな、とか、微妙な空気を感じとっていました。

これが社会人になるとさらにすごいことになり、5月と10月になると大量の広告主と代理店さんの名簿のご自宅の住所リスト作りが若者の毎年の仕事で、数がハンパないので、担当デパートの外商さんは、普段からそれはもうお豆腐一丁でも電話一本で持ってくるような雰囲気でした。お中元お歳暮のほかにも、お年賀とか創立記念日とか、お世話になった方になにかしら贈り物をする機会が一年に何度もあって、そのたびになんらかのコミュニケーションが発生していました。

季節モノでなくても、どこかを訪ねるときは自社本かお土産を持って行きます。バイト嬢アツコは準備担当です。新刊で話題になっているものとか、相手のかたが好きそうなものをセンスよく組み合わせる。お好みによってはお遣いに行きます。銀座の空やのもなか、青木のちらし、麹町ローザのシュークリーム、おなじく一元屋のきんつば、原宿瑞穂のまめ大福あたりが鉄板。なにかよさそうなものをと任されるときのノウハウは、オツボネさまから教わる訳です。会社に贈るときは小分けになったものを、とか、お相手が男性でも奥さんとOLさんが喜ぶものを、とか、欲しい(食べたい)けど、自分ではちょっと贅沢で買うのを迷うを、とか。

最近は、コンプライアンスという名の経費削減で、日本企業でさえお中元お歳暮をやらないと聞きますし、ここ10年以上外資に勤めているのでもう自分もやらなくなってしまいました。お中元お歳暮をしないので、イコール、季節の贈り物のようなものにはすっかり鈍感になり、誕生日もフェースブックでおめでとう、と書くだけ、とか、デジタルでスタバやアマゾンのカードプレゼント、とか、出張も時間設定がカツカツでお土産買う余裕もないとか、人が何が好きかとかどんな風に喜んでもらおうかとか考える機会が本当に減ったなような気がします。

若いときはやりたくてもお金と知恵がなかった。今は多少余裕があるわけだから、時間やお金をもっと人に喜んでもらうことに使って、さらによい大人になりたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿