2014年12月31日水曜日

まずは見ることから。


昨今なかなか大変な状況にある朝日新聞だが、さまざまな問題があるにせよ、まじめな記者さんはたくさん知っているし、なにが素晴らしいって書評欄はどの新聞よりも素晴らしいと思う。毎週日曜日は朝日新聞の書評見て、駅前の本屋に行くのはわりとお決まりの過ごし方だ。

年末の総評ということで、先日の日曜日は全書評委員20人が今年の3冊をあげていた。大好きな横尾忠則さんがこれまた素晴らしいことを書いてくださっており、忘れないようにメモしたい。

横尾さんは僕はウオーホル僕はダリ僕はポロックという3人の画家に関する本で、アマゾンによると"芸術家達の作品とその人生を、ユニークなイラストと読みやすい文章で紹介するシリーズ" だそうだ。本の紹介の序文を著作権ムシしてコピペ。すみません。

職業柄、活字本より画集を眺める時間が圧倒的に多い。見ない日はない。絵を見ることは描くことの一部である。眺める対象を頭の中でなぞる。そんな行為がすでに創造である。同時にぼくは頭の中から思考を排除していることに気づく。つまり言葉から解放された状態である。この時間こそ至福といえよう。絵を描く時と同一の体験だ。


ぼんやり前からそう思ってたんだけど、昔の人のいうところの手取り足取り教えなくても仕事は見て盗めという職人さんの師弟関係みたいなこと勘弁してくれよ、と思いがちなんだけど、そういう苦労人的捉え方でなく、横尾さんのいうところの言葉から解放されたり思考を排除するその時間が至福、というアーティスト的な捉え方で、普通に働いているひとも、人の仕事を見るってことは楽しんだ、それを頭のなかでなぞることが肝心で、それも仕事の一部なんだと思うとよいのだ。


働き方ノウハウ本を読んだり(読まないけど)、働き方講演に行かなくても(行かないけど)、人の仕事を見る、人の話を聞く。基本といえば基本だ。

来年もよく働こう。

2014年12月27日土曜日

がんばれ、ペヤング。


ペヤング党の友人ができて、ペヤングという言葉をよく聞くようになっていた。しかし、これまでまったく縁がなく、その党員からどれだけ素晴らしいか聞いたところで、あのなんともいえないインスタント感というかカラダに悪そうな感じから、こころに響くことはなかった。

ゴキブリ混入のニュースを遅ればせながら知って、その党員はさぞ落ち込んでいるだろうとからかうと、「あと一箱あって、開けてみようか返品しようか迷い中」と言うので、もしふたを開けたところでゴキブリがいたことを想像してみた。あとになってそれはゴキブリの一部が混入していた、ということで、ゴキブリがまるごと入っていたわけではないらしいということを知ったのだけど、そのときのアタマの中は乾麺の上に鎮座するゴキブリの図だ。

ネットに出回る情報を調べて適当に整理する限り、世界最大のゴキブリは体長10センチ、羽根を広げると20センチ、日本最大のゴキブリ種は沖縄にいて、最大5センチ程度。ゴキブリは日本ではもともと食器の上にも登場するということから、御器噛(ごきかぶり)と言われていたが、製薬会社の"ごきかぶり" キャンペーンの宣材に、「ゴキブリ」とミスプリントしてしまいそのまま使ったことから近年ゴキブリと呼ばれている。ゴキブリは全部が汚いわけではなく、きれいなところのゴキブリはきれいで、汚いところに生息するゴキブリが汚いだけである。水分がとにかく必要で、水分があれば90日生きられるが、水分なしだと40日が限度。(注:これらの情報はネットに出回っているものをつまんだだけなので、すべて正確とは限らず、責任はもちません)

つまり、仮にパッケージのなかで乾麺を食べ尽したところで、5センチ程度にしかならず、製造年月日から40日以上経っていれば、すくなくとも飛び出す絵本みたいなことはない、ということだ。

ペヤングからゴキブリについて詳しくなってかつおしゃべりが一通り盛り上がり、軽く満足していると、消えたペヤング 虫1匹に払う数十億円の代償 という記事が日経のオンラインに出ている。ペヤングはまるか食品という群馬の会社で、この記事は地元前橋支局の支局長さんの署名記事。地元ならではの具体的かつ背景などもよくわかる記事になっている。日経もこういう素晴らしい記事をケチケチしないで一般公開すればよいと思うのだけど、残念ながら有料会員限定だそうで、見出しだけコピペさせていただくと、

カップ焼きそば「ペヤングソースやきそば」が全国から一斉に姿を消した。原因は商品混入を指摘された1匹の虫。製造する「まるか食品」は全商品を自主回収し、生産を全面停止。数十億円かけて設備の刷新も検討しており、周囲から「そこまでやるのか」と驚きの声も漏れる。年間売上高約80億円の中堅企業にとって負担は重い。まるか食品はなぜ、これほどの「代償」を払うことにしたのか。そして耐えられるのか。

結論としては、耐えられるというのが大方の見方らしい。記事で読む限り、このまるか食品ってなかなかすごい会社だ。

小売り価格170円前後のペヤングだけで年商80億。いくらで卸しているか知らないので単純に小売価格で計算すると年間4700万個以上。ほぼカップ焼きそばだけで4700万個。しつこいけど、ほぼカップ焼きそばだけでだ。ペヤングとは若い(ヤング)ペア が一緒に食べられるようにということで命名されたそうで、すごい考えたわけでもなさそうだけど、覚えやすくてセンスがよかった、ということになる。インスタントラーメンのたぐいは粉末のソースが多いそうだが、ペヤングは面になじみやすいようにといち早く液体のソースを導入。なかなかイノベーティブではないですか。

で、すみません、またコピペ。

利益率(純利益ベース)は約12%と日清食品、東洋水産の即席麺二大メーカーのはるか上を行く高収益体質。販売会社のまるか商事をあわせた連結ベースではさらに利益率が高いともいわれる。赤堀工場内に容器メーカーの製造拠点を誘致して容器の在庫を減らし、運送費を抑えるなど効率経営にも熱心。数字を見る限りでは丸橋の経営手腕は確かなようだ。

実質無借金経営で財務体質は強いとのことで、今回の工場の刷新や商品回収で、どうこうということではないらしい。まるか食品、まったく知らなかったけど、なかなかすごい会社だった。製品が強く、強い商品にフォーカスして、コアなファンをがっちりつかみ、堅実に利益をあげている。

しかし。
こうなると、ペヤング一度は食べてみたかった。いや、絶対に食べたい。今回の刷新で味や操作性が変わってしまう前に、オリジナルのペヤングって食べてみたい。いくつかスーパーを回ってみたけど当然在庫はなく、地方の友人などにも探してもらったけど入手できず、ヤフオクにアクセスしても入札すらもうできず。

ペヤング党の党員がペヤングを勧めてくれているときに素直に一度くらい食べておくべきだった。何度もそういうチャンスはあった。後悔しても二度と刷新前のペヤングは食べられない。。。

お? いや、食べられる。
この感動的な日経の記事を、コピペしてペヤング党員に送る。まるか食品いい会社だよね、ペヤング人気だったんだね、と気分を盛り上げたところで、

「最後の一箱、ぜひください」

ペヤング党のベテランはベテランらしい余裕で、OK。
さすが。嬉しい。ペヤングデビュー、新しいペヤングが出てきたときに、比較しながら食べよう。

まるか食品さん、がんばってください。
応援しています。

2014年12月23日火曜日

ごみ問題からの。


人間、問題が起こると工夫というものをするものです。

1フロア1世帯という集合建物に住んでいるのですが、結局住居で借りているのが我が家のみ。ゴミの視点でいうと、他の方は事業ゴミで我が家だけが一般ゴミです。契約のときに、ビル全体で契約しているゴミ回収業者さんと契約するように勧められます。ゴミ置き場に置いておけば、3万円でゴミ出し放題、曜日関係なく持って行ってくれます、というものです。

自他ともに認める効率命の私。しかし、ゴミに3万円。。。毎月お寿司2回、イケメンにごちそうしたとしても1回に3万円ならまだしも、ゴミに3万。。。と思い断ったものの、住居用誰も使わないので、どさくさにまぎれてゴミはゴミ置き場に毎朝移動、決められた曜日ごとに自分で出す、という普通の区民として生きてきました。

ところが。
回収業者と契約しなくても、来年からゴミ置き場使うなら1万円追加で払ってください、という話がきました。本意としては住居用はどうせウチしか使わないので、ゴミ置き場も事業者用にしたいみたいでした。フクヤマのチケット1万円ならいいけどねー、しかも毎月1万、年12万、ゴミに払う。。。ナシでしょ。

ということは、数日とはいえ、一定期間ゴミを家の中に置いておくことを意味します。ハナのことを考えても、美観としてもよろしくない、つまり、ゴミをなんとか減らすか、12万払うかです。

まず、キッチンにある大きなゴミ箱は、ベランダに移動。寝る前に燃えるゴミ系はベランダのゴミ箱に移動。キッチンがすっきりしてなんだかいい感じ。問題は新聞です。中学入学以来、新聞は2紙以上読むべしという家訓のもと、ここ10年は職業柄全国紙+産業紙すべて配達してもらっており、大量の新聞を捨てるのが毎週月曜日の一大行事となっています。デジタル化されても、やはり新聞は新聞で、新聞で読まないと職業柄新聞記事を読んだことにはならないのです。

時を同じくして、かなり贅沢とは言えますが、長年の夢であった近所のホテルのスパのメンバーになりました。実家にも近く、昨今プールに行くことだけが楽しみの母も、私にチャージされるとはいえ、いつでも自由に使えるようにしました。母の機嫌がよいこと非常に重要です。運動に必要なもの、入浴に必要なものはすべてそろっており、完全に手ぶらで行けます。そして素晴らしいことに、新聞が全紙置いてあり、雑誌もそこそこ読みたいものがそろっています。更衣室のリビングには朝ご飯に十分なドライフルーツや飲み物がそろっています。

もうこれで決意です。新聞、全部やめました。朝、泳いでお風呂入って、新聞読みたいだけ読んでさっと朝ご飯食べて出勤です。夜も帰りに銭湯代わりにお風呂に立ち寄れます。駐車場はメンバーはタダ同然で(1回につき4時間半まで無料)、家でお風呂はほとんど入らなくなり、バスタオルの洗濯とお風呂掃除からほぼ解放され、朝ご飯のための炭水化物の買い物や料理もしなくなり、ゴミ問題もゴミの量そのものでむしろ大きく改善。生活が快適になって本当にうれしい。

プールの年会費は20万つまり1ヶ月2万弱で他のスポーツクラブより多少高いですが、ついでに思い立ったように細かくムダにメンバーになっていたあらゆる会費も見直し、毎月の新聞代とあわせ、月々5万くらいの節約に加え、ゴミに関わる毎月の4万円の発生も削除。電気自動車に乗って毎月かかりがちなガソリン代4万円も軽減。なんだか節約上手なマダムの気分。

あとはアマゾンの段ボールと電気代が解決すればこれ以上の幸せはありません。