2014年12月27日土曜日

がんばれ、ペヤング。


ペヤング党の友人ができて、ペヤングという言葉をよく聞くようになっていた。しかし、これまでまったく縁がなく、その党員からどれだけ素晴らしいか聞いたところで、あのなんともいえないインスタント感というかカラダに悪そうな感じから、こころに響くことはなかった。

ゴキブリ混入のニュースを遅ればせながら知って、その党員はさぞ落ち込んでいるだろうとからかうと、「あと一箱あって、開けてみようか返品しようか迷い中」と言うので、もしふたを開けたところでゴキブリがいたことを想像してみた。あとになってそれはゴキブリの一部が混入していた、ということで、ゴキブリがまるごと入っていたわけではないらしいということを知ったのだけど、そのときのアタマの中は乾麺の上に鎮座するゴキブリの図だ。

ネットに出回る情報を調べて適当に整理する限り、世界最大のゴキブリは体長10センチ、羽根を広げると20センチ、日本最大のゴキブリ種は沖縄にいて、最大5センチ程度。ゴキブリは日本ではもともと食器の上にも登場するということから、御器噛(ごきかぶり)と言われていたが、製薬会社の"ごきかぶり" キャンペーンの宣材に、「ゴキブリ」とミスプリントしてしまいそのまま使ったことから近年ゴキブリと呼ばれている。ゴキブリは全部が汚いわけではなく、きれいなところのゴキブリはきれいで、汚いところに生息するゴキブリが汚いだけである。水分がとにかく必要で、水分があれば90日生きられるが、水分なしだと40日が限度。(注:これらの情報はネットに出回っているものをつまんだだけなので、すべて正確とは限らず、責任はもちません)

つまり、仮にパッケージのなかで乾麺を食べ尽したところで、5センチ程度にしかならず、製造年月日から40日以上経っていれば、すくなくとも飛び出す絵本みたいなことはない、ということだ。

ペヤングからゴキブリについて詳しくなってかつおしゃべりが一通り盛り上がり、軽く満足していると、消えたペヤング 虫1匹に払う数十億円の代償 という記事が日経のオンラインに出ている。ペヤングはまるか食品という群馬の会社で、この記事は地元前橋支局の支局長さんの署名記事。地元ならではの具体的かつ背景などもよくわかる記事になっている。日経もこういう素晴らしい記事をケチケチしないで一般公開すればよいと思うのだけど、残念ながら有料会員限定だそうで、見出しだけコピペさせていただくと、

カップ焼きそば「ペヤングソースやきそば」が全国から一斉に姿を消した。原因は商品混入を指摘された1匹の虫。製造する「まるか食品」は全商品を自主回収し、生産を全面停止。数十億円かけて設備の刷新も検討しており、周囲から「そこまでやるのか」と驚きの声も漏れる。年間売上高約80億円の中堅企業にとって負担は重い。まるか食品はなぜ、これほどの「代償」を払うことにしたのか。そして耐えられるのか。

結論としては、耐えられるというのが大方の見方らしい。記事で読む限り、このまるか食品ってなかなかすごい会社だ。

小売り価格170円前後のペヤングだけで年商80億。いくらで卸しているか知らないので単純に小売価格で計算すると年間4700万個以上。ほぼカップ焼きそばだけで4700万個。しつこいけど、ほぼカップ焼きそばだけでだ。ペヤングとは若い(ヤング)ペア が一緒に食べられるようにということで命名されたそうで、すごい考えたわけでもなさそうだけど、覚えやすくてセンスがよかった、ということになる。インスタントラーメンのたぐいは粉末のソースが多いそうだが、ペヤングは面になじみやすいようにといち早く液体のソースを導入。なかなかイノベーティブではないですか。

で、すみません、またコピペ。

利益率(純利益ベース)は約12%と日清食品、東洋水産の即席麺二大メーカーのはるか上を行く高収益体質。販売会社のまるか商事をあわせた連結ベースではさらに利益率が高いともいわれる。赤堀工場内に容器メーカーの製造拠点を誘致して容器の在庫を減らし、運送費を抑えるなど効率経営にも熱心。数字を見る限りでは丸橋の経営手腕は確かなようだ。

実質無借金経営で財務体質は強いとのことで、今回の工場の刷新や商品回収で、どうこうということではないらしい。まるか食品、まったく知らなかったけど、なかなかすごい会社だった。製品が強く、強い商品にフォーカスして、コアなファンをがっちりつかみ、堅実に利益をあげている。

しかし。
こうなると、ペヤング一度は食べてみたかった。いや、絶対に食べたい。今回の刷新で味や操作性が変わってしまう前に、オリジナルのペヤングって食べてみたい。いくつかスーパーを回ってみたけど当然在庫はなく、地方の友人などにも探してもらったけど入手できず、ヤフオクにアクセスしても入札すらもうできず。

ペヤング党の党員がペヤングを勧めてくれているときに素直に一度くらい食べておくべきだった。何度もそういうチャンスはあった。後悔しても二度と刷新前のペヤングは食べられない。。。

お? いや、食べられる。
この感動的な日経の記事を、コピペしてペヤング党員に送る。まるか食品いい会社だよね、ペヤング人気だったんだね、と気分を盛り上げたところで、

「最後の一箱、ぜひください」

ペヤング党のベテランはベテランらしい余裕で、OK。
さすが。嬉しい。ペヤングデビュー、新しいペヤングが出てきたときに、比較しながら食べよう。

まるか食品さん、がんばってください。
応援しています。

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